New York / America 、大学・大学院への留学

New YorkまたはAmericaへの留学を考えている方、是非ご一読下さい。
ヨーロッパへの留学を考えている方もご参考に。


 アメリカ・音楽留学 第1回


 留学するぞ!と思い立って、まず初めにするのが『先生探し』。最も大切な部分です。遠い異国に一人で行って、1番頼りになって、信頼できる人が先生です。

といっても、日本にいて、本や留学している先輩からの情報だけでは分からないですよね。ですから、『留学するぞ』と思い立つのは春、具体的に言うなら、3月から4月。遅くても5月にしてください。それ以降に決意した場合でも留学可能ですが、大学や大学院への留学を考えるなら、1年卒業するのが遅れると考えてください。つまり、最初の1年間は語学学校へ通いながらプライベートのレッスンを受けるか、大学の別科で過ごさなければなりません。もちろん学位は必要無いという方なら、この形態でも十分です。

 決意を固め、さぁ先生探しです。Aspen Music Festival(第2回参照)のような音楽祭は各地で行われていますので、早速パンフレットを取り寄せましょう。英語で『興味がある』ことを書いた手紙と、住所と名前を書いて送るだけです。その後はどこの音楽祭でも第2回の記事にある手続きと同じ様なものです。

また、別の方法として、日本で海外の演奏家や教授のマスター・クラス(集団レッスンみたいなもの)を受け、その時の先生に留学したい旨を伝えるのも、よくある方法です。いきなりテープと手紙を送り付けるのは、断わられる可能性も高くなりますが、『どうしても・・・』という強い気持ちを伝えることでチャンスはあると思います。ただ、他の方法より時間もかかるので早く取りかかったほうがよいでしょう。私の夫の場合は、日本の先生がNew Yorkで教えている親友を紹介してくれたので、先生を信頼して決めました。New Yorkの先生も『君の紹介なら』とテープも聞かずにOKで、少し気抜けしたくらいでした。このような機会に恵まれている人は稀ですよね。

 さて、夏の音楽祭に参加して、『この先生に』と決めたなら、すぐその気持ちを伝えましょう。そして、先生の教える大学の募集要項を取り寄せてください。10月頃から配布されます。要領は音楽祭の時と同じ。試験は3月、5月、定員に余裕があれば8月に行われます。いつでも、自分の好きな時期を選んで申し込むことができます。締切日を守ってください。試験は事前に先生と連絡を取って、『一緒に勉強しましょう』(英語ではこういう表現なのです)といってもらった人はおそらく問題無く受かります。しかし、準備はしっかりしておきましょう。大学の場合は、募集要項に曲目が載っていますが、大学院の場合は、違う形式の3つの曲を弾きます。例えばピアニストなら、バッハの平均律から1曲、ベートーベンのソナタを1曲、バルトークの コンチェルトを1曲、という感じです。日本の試験のように『1楽章のみ』とかではなく、全曲を必ず用意すること。

試験では専科の他に、ディクテーション(聴音、新曲)がありますが、日本の音楽高校や大学のレベルなら問題無いです。セオリー(楽典)はアメリカの方法と日本の方法が少し異なるので、ちょっと勉強しておいたほうがいいでしょう。数字譜は少しでも読めたほうがいいですし、対位法も勉強しておきましょう。できなくても試験に落ちることはありませんが、大学で単位に関係の無い授業を取らねばなりません。

 こうして、準備を進める中、心配なのは語学!!!ですよね。アメリカの大学ではTOEFLのスコアの提出を求められます。TOEFLの試験は毎月日本国内各地で行われていますので何度も受けて、大学が必要とする点数近くが得られるまで頑張りましょう。点数近く、というのは絶対になければならない訳ではない、ということです。最近、厳しくなってきたのですが、TOEFLの点数が満たない場合でも、大学に入ってから大学の中の英語クラスを取ることで許されることも多いです。大学によって違うので注意が必要ですが、『絶対必要』『点数が取れるまではレッスン以外の授業は取れない』『英語のクラスを取ればいい』等、様々です。アメリカの大学の授業はレッスン以外に必ずセオリーのクラスの単位が必要です。ですから、卒業までの課程で絶対、語学力は必要とされるので頑張れるところまでやっておきましょう。

あとは結果とともに、奨学金申し込み用紙や、その他の書類が送ってくるので、サインして送り返します。その後、送ってくるI-20を日本にあるアメリカ大使館(領事館)へ必要な他の書類と共に送って、アメリカ行きの準備を始めましょう。こまめに先生に連絡を取ることを忘れずに!

ここまで、大体15ヵ月位です。留学までの経緯は人それぞれですので、こうすればいい、とは言えませんが、これを読んでいただくことで少しは心配が晴れるといいです。

次回は『大学での授業について』の予定です

著者 Katura