とくに出典の記述のない記事は、「ハンブルガー・アーベントブラット」紙 www.abendblatt.de からの引用です。

≪アバド、ベルリン州立歌劇場に登場≫
  2月17日

 先ほどベルリン・フィルとの契約を2002年以降更新しないと発表し、いろいろな憶測を呼んだアバドだが、このほど「カラヤン・サーカス」ではなく、ウンター・デン・リンデン通りのベルリン州立歌劇場に登場して、「ファルスタッフ」を指揮し、ベルリンの聴衆を魅了した。アバドがベルリンで「ファルスタッフ」を指揮したのは初めて。

 この上演はアバドにたいする賞賛に包まれ、イギリスの演出家ジョナサン・ミラーの演出は「第2ヴァイオリン」の役どころでしかなかった。タイトル・ロールを歌ったイタリア人歌手、ルッジェーロ・ライモンディはいくぶん調子が悪そうに見えたが、演奏家に対する拍手の嵐はすでに休憩の時から始まっていた。

 アバドはオペラの始めから鬼気迫るテンポで音楽を突き進め、劇的な興奮を作り出した。しかし、アバドはそれぞれのシーンの間に息を抜く時間を作らず先へ進みたいように見えたが(この音楽には空白ができてはならないので)、それはいろいろな制約のあるオペラハウスという厳しい現実にはばまれて、ほとんどが実現しなかった。


著者 Cantano