とくに出典の記述のない記事は、「ハンブルガー・アーベントブラット」紙 www.abendblatt.de からの引用です。


ハンブルク州立歌劇場 今年のナンバー・ワン! 
9月13日

 ハンブルク州立歌劇場は、ベルリンの音楽情報誌「Opernwelt オペラの世界」によって、「Opernhaus des Jahres オペラ座オブ・ジ・イヤー」に選ばれ、9年にわたった任期が今年で切れた音楽監督ゲルト・アルブレヒトと支配人ペーター・ルーズィチュカ氏の別れに花を添えた。ハンブルクは演劇の世界でも、ドイツ劇場が「今年No.1の劇場」に賞せられており、ダブル受賞となった。

 その受賞理由になったのは、伝統的なオペラのレパートリーに対する評価だけではなく、むしろ既成のオペラの理解を根本から覆した、ツェムリンスキーの『カンダウルス』やヘルムート・ラッハマン作曲の前衛的オペラ『マッチ売りの少女』の上演であった。 Opernweltオーペルンヴェルトの編集部によれば、ハンブルクの歌劇場は全てのカテゴリーにおいて、ほとんどの批評家の支持を集めたという。

 その他に高い評価を受けたのは、ザルツブルクのアバド指揮、ペーター・シュタイン演出の『ヴォツェック』、ベルリン・リンデン・オペラにおけるルネ・ヤーコプス指揮の『セメレ 』(注:オラトリオです)など。
 トップリストの第2位は、やはり現代オペラを積極的に取り上げたライプツィヒ歌劇場、「今年最低のオペラ」にはフランクフルト歌劇場があがった。

 「最も優れた演出」には、ザルツブルク音楽祭で「フィデリオ」を演出したヘルベルト・ヴェルニッケ氏が選ばれた。「今年の歌手」にはやはりハンブルクのアラン・ティートスが選ばれており、彼の「ファルスタッフ」におけるデビューの歌唱が評価された。

 数日前、皮肉にもハンブルク歌劇場の舞台装置が故障し、シーズン開けそうそうトラブルに見舞われた。「最も運の悪い歌劇場」のタイトルもあげたら?



ジェームズ・レヴァイン ミュンヘン ヘ 
9月12日

 ジェームズ・レヴァインが、故チェリビダッケの後任としてミュンヘン・フィルの首席指揮者に就任することが決まった。最終的には議会の承認を待たなければならないが、多数の賛成を得るのは確定的だという。
ニューヨークからやってくるマエストロの、ミュンヘンでの指揮がいつ見られるかは未定。




『オペラ座の怪人』ハンブルク歌劇場に出現 
9月10日

 10年前に2600万マルクで導入した舞台装置がたびたび故障し、すでに「Das Phantom der Staatsoper オペラ座の幽霊」として恐れられていた現象が本格的にひどくなり、完全に壊れた。すでに何回も調査が行われていたが、これまでとうとうその原因を突き止めることができないでいた。ちなみに本物のミュージカル「Das Phantom der Oper」は、同市の「新フローラ」という劇場でドイツでは唯一上演されている。
 この故障のため、新しい指揮者と、支配人の体制で鳴り物入りで登場したバレエ「ハムレット」は上演が困難になり、演出を大幅に変更せざるをえない状況に追い込まれた。

 超ロングランを続ける「オペラ座の怪人」が、「フローラ」での連日の公演に飽きて、歌劇場に現れたか? ドイツという国はいたるところで、「故障」が目に付く。エスカレーター、公衆電話、コンピューター・・・
 僕はこの国 Bundesrepublik Deutschland をBundesrepublik DEFEKT(故障の意)と、またドイツの国鉄 Deutsche BahnをDefekte Bahnと呼んでいる。


著者 Cantano