《第46回ヘンデル音楽祭 本格的な国際規模に》(Hamburger Abendblatt 01.04.97)

 毎年6月にヘンデルの生地ハレで催されるヘンデル音楽祭(今年は6月5日から10日まで)が、今年からさらに規模が拡大され、ヨーロッパの7カ国とアメリカ合衆国からの1900人にのぼる音楽家によって演奏されることになっていると、運営委員長のハンナ・ジョンさんが発表した。

 同女史によれば、過去ヘンデルのオペラ作品の上演を目玉に運営されてきたこの音楽祭は、今年はその重点をオラトリオに移すという。合わせて6つのオラトリオがドイツとイギリスのアンサンブルによって上演され、その中にはクリストファー・ホグウッドによる「ヨシュア」、彼の弟子の一人であるトレバー・ピノックの「アーチスとガラテーア」の演目が含まれる。その他には、ケルン室内合唱団、ザルツブルク・バッハ合唱団が登場する。今年のテーマは「ヘンデルが19世紀の作品に与えた影響」。
開幕はしかし、やはりオペラで「セルセ」

 今回は同音楽祭の歴史上初めて、ヘンデル・コンクールに入賞した若手のソリスト達が各オラトリオのソロを受け持つというが、このコンクールは、ザクセン・アンハルト、ザクセン、チューリンゲンの音楽大学の学生(卒業生)に限った旧東ドイツの「地域」コンサート。国際化を本当に意識しているのだろうかと思うのは私だけだろうか。
本当の国際規模なら日本からも演奏者を呼ぶべきでは?

ベルリン・フィル、ザルツブルク音楽祭から部分撤退(Hamburger Abentblatt 26.03.97)

 ザルツブルク音楽祭のいわば常連だったベルリン・フィルが、部分的にこの伝統ある音楽祭から去ることが決まった。オーケストラの代表のヴァインガルテン氏とゲスリング氏が昨日明らかにしたもので、これによってベルリン・フィルは、カラヤンが同音楽祭の芸術監督を務めていたころから30年以上にわたって参加してきたこのモーツァルトの町の夏の音楽祭から、3年に1回は姿を見せないことになる。しかしこれは同地の復活祭音楽週間との契約とは関係がなく、契約は今まで通り続行されるという。
 カラヤンの栄光も、時と共に流れゆくようだ。

ライプツィヒ・聖トーマス教会、改修予定(Hamburger Abentblatt 26.03.97)

 バッハ・ファンの「聖地」であるライプツィヒの聖トーマス教会の改修に向けて、計画を実行する団体が設立された。市当局の話しによると、この800年の伝統を持つ記念文化建築は2000年までに完全に改修、修復されるという。その年はバッハの没後250年に当たる。おせじにも外見は美しいとはいえない聖トーマス教会が、喜ばしいことにいよいよ生まれ変わることになった。しかし、ドイツの教会の再建計画はいつも寄付頼み。1520万マルク(約11億円)総予算のうち半分以上は世界中から集めるというが、はたして2000年までに間に合うか。

リゲティの作品連続上演、東京がハイライトを飾る(Hamburger Abendblatt 17.03.97)

ハンブルク在住の現代作曲家ゲルジ・リゲティ氏の有名なオーケストラ作品ほぼ全てが、14都市で共同開催され、かつ1999年まで続く国際的な連続演奏会の中で上演されることが明らかになった。そのハイライトとなるのは1998年5月28日に東京で開かれるコンサートで、この日75歳の誕生日を迎える同氏の祝祭演奏会となる。

《Gyoergy Ligeti》作曲家、1923年ハンガリー生まれ。
1956年ハンガリー動乱を機に西側に亡命。
60年代の作曲界に大きな影響を与えた一人。

写真は3月8/9日の同紙から