サンプル録音がステレオでお楽しみになれます。



傘寿記念特別限定盤 KING RECODE NKCD1327 SOLD OUT

音楽の花束 Bouquet de musique
マックス・エッガー MAX EGGER (Piano)

  ドイツの音楽史には、"三大B"という言葉があって、バッハ、べートーヴェン、ブラームスを意味することは、既に衆知の通りです。今をさること二十年、日本における最初の演奏旅行を私が思いおこすとき、その楽しい想い出のなかに、あざやかに浮かび上がってくるのが"三大K"すなわち、KYOTO(京都)KIMONO(着物)KOTO(琴)なのです。あたかもアポロとそのやさしいミューズたちによって奏でられる魅惑的な三和音のように、しあわせにみち溢れたこのハーモニーは、常に私のなかの"音楽家の心"の真底にひそんでいます。

  強大な迫力と柔らかなやさしさをあわせ持つこの一音の芸術一のなかでは、人間の持つ最もすぐれた性質が、永遠の美を求めて夢想し、しばしの間、パラダイスのなかで、俗世間的な存在を昇化させてくれるのです。いうなれば音楽の世界における桂離宮庭園の楽しい逍遙で、これを好ましく思わぬ人がいるでしょうか! 私自身、つねづねその熱心なる散策者であり、それ故にこそ、またいっそう前述の三和音に、強烈な印象を受けたのでした。

  洗練された生活様式、詩情、歴史的な伝統とそれに支えられた人間性の大きさと深み、これらは"三K"の発露であり、このように永遠不減の光に輝やく都市は、たとえばフロレンス、ザルツブルグ、そしてこの京都と、その数はごく僅かにすぎません。京都こそ日本の心であって、今後とも京都は、その精神面における理想的、かつ多角的な中心地であり続けることでしょう。本日の演奏に際し、このパルナス山(注・ギリシャ中部にあってアポロ及びミューズの神々のすむところと考えられた。)の中心地一京都一が、私に何時も飽きせぬインスピレーションの糧としての多くの貴重なものを与えてくれた、この幸運のめぐりあわせを心から感謝する次第です。"OKINI!"

マックス・エッガー 1978年 記 京都にて

日本在住40年以上になる「巨匠」です。現在では、このようなロマンの香り馥郁たる演奏には巡り会えないでしょう。演奏とは何か、考えさせられます。ここには教条主義はありません。あるのは、MAX EGGERというひとりの人間の熱い思いです。

※売り切れました。再販の予定は現在のところございません。

1.ウェーバー:舞踏へのお誘い
Weber:Invitation to the Dance, Op.65
2.シューベルト:即興曲変イ長調
Schubert:Impromptu, Op.90, No.4, in A−Flat
3.ショパン:別れの曲
Chopin:Etude, Op.10,No3, in E
4.ショパン:幻想即興曲
Chopin:Fantaisie Impromptu, Op.66
5.ショパン:バラード第3番
Chopin:Ballade No.3, Op.47, in A−Flat
6.パデレフスキー:メヌエット
Paderewski:Minuet in G, Op.14, No.1
7.リスト:狩
Liszt:La Chasse〜Paganini Etude No.5


ラベル:夜のガスパール Ravel:Gaspar de la nuit
8.水の精 Ondine
9.絞首台 Gibet
10.スカルボ Scarbo

※歴史的な録音の為、音質的に一部お聴き苦しい点があります。ご了承下さい。